ディズニー&ピクサーの人気シリーズ【トイ・ストーリー】。
その第2作目となる【トイ・ストーリー2】では、ウッディをめぐって新たな騒動が巻き起こります。
今作でウッディたちの前に立ちはだかるのは、おもちゃコレクターのアルと、ウッディと同じ【ウッディのラウンドアップ】の仲間であるプロスペクター。
どちらもウッディにとっては敵となる存在ですが、その行動の理由や背景はまったく異なります。
ヴィランズ好きとして注目したいのは、そんな2人の人物像。
今回はアルとプロスペクター、それぞれの事情を掘り下げながら、【トイ・ストーリー2】に登場するヴィランたちについて考えてみたいと思います。
記事の前半では、作品情報や登場キャラクターの紹介、ネタバレなしのあらすじを掲載しています。
後半では、物語の展開や結末にも触れながら、ネタバレありの見どころや感想を詳しく紹介していきます。
映画【トイ・ストーリー2】の作品情報
はじめに、映画【トイ・ストーリー2】の映画情報・キャラクターについてまとめました。
作品情報
上映年月や監督などの情報は下記になります。
| 映画公開日 | アメリカ:1999年11月24日 日本:2000年3月11日 |
| 監督 | ジョン・ラセター |
| 制作 | ヘレン・プロトキン、カレン・ロバート・ジャクソン |
| 制作総指揮 | サラ・マッカーサー |
| 脚本 | アンドリュー・スタントン、リタ・シャオ、ダグ・チャンバリン、クリス・ウェッブ |
| 原案 | ジョン・ラセター、ピート・ドクター、アッシュ・ブラノン、アンドリュー・スタントン |
| 音楽 | ランディ・ニューマン |
| 制作会社 | ピクサー・アニメーション・スタジオ |
| 製作年 | 1999年 |
登場キャラクター
登場キャラクター名とキャラクター紹介、日本語吹替版声優は下記の通りです。
| キャラクター名 | キャラクター紹介 | 日本語声優 |
| ウッディ(ウッディ・プライド) | アンディのお気に入りのおもちゃで、おもちゃたちのリーダー的存在。背中の紐を引くと声が出る、保安官のカウボーイ人形。 | 唐沢寿明 |
| バズ・ライトイヤー | 最新型のアクションフィギュア。ウッディたちと行動を共にし、仲間を救うために活躍する。 | 所ジョージ |
| ジェシー | 「ウッディのラウンドアップ」に登場する元気いっぱいのカウガール人形。明るい性格だが、過去に悲しい経験をしている。 | 日下由美 |
| ブルズアイ | 「ウッディのラウンドアップ」に登場するウッディの愛馬。人懐っこく、ウッディに懐いている。 | セリフなし |
| アンディ | ウッディたちの持ち主である男の子。成長して少し大きくなり、カウボーイキャンプへ出かけることに。 | 北尾亘 |
| ミスター・ポテトヘッド | ジャガイモの形をしたおもちゃ。目や耳、口などのパーツを自由に取り外せる。今作では妻のミセス・ポテトヘッドも登場する。 | 名古屋章 |
| ミセス・ポテトヘッド | ミスター・ポテトヘッドの妻。夫と同じく、パーツを自由に付け替えられるジャガイモ型のおもちゃ。 | 楠トシエ |
| スリンキー・ドッグ | ダックスフンドの形をしたおもちゃ。胴体部分がバネになっており、ウッディとは仲が良い。 | 永井一郎 |
| レックス | ティラノサウルスのプラスチック製のおもちゃ。臆病で優しい性格だが、ゲーム好き。バズのゲームではザーグを倒すことに夢中になっている。 | 三ツ矢雄二 |
| ハム | ブタの形をした貯金箱のおもちゃ。おしゃべりで、少し自信家な一面もある。 | 大塚周夫 |
| ボー・ピープ | 羊飼いの少女をモチーフにした磁器製の人形。ウッディが思いを寄せており、今作でも彼を気遣う。 | 戸田恵子 |
| エイリアン(リトル・グリーン・メン) | ピザ・プラネットのクレーンゲームの景品。三つ目のエイリアンのおもちゃで、ミスター・ポテトヘッドに助けられたことをきっかけに、ポテトヘッド夫妻の家族になる。 | 落合弘治、桜井敏治ほか |
| グリーン・アーミーメン | 緑色の兵隊のおもちゃ。軍曹の指揮のもと、規律正しく行動する。今作ではウッディの帽子探しや、バスターの侵入を防ぐ場面で活躍する。 | 谷口節 |
| ウィージー | ペンギンの形をした笛付きのおもちゃ。笛が壊れて音が出なくなり、アンディのママにヤードセールへ出されそうになるが、ウッディに助けられる。 | 佐古正人 |
| プロスペクター | 「ウッディのラウンドアップ」に登場する探鉱者の人形。長年おもちゃ屋の箱の中で過ごしてきた。 | 小林修 |
| アル・マクウィギン | おもちゃ専門店「アルのトイ・バーン」の経営者。ウッディのラウンドアップのコレクターで、ウッディを盗み出す。 | 樋浦勉 |
| ザーグ | バズ・ライトイヤーの宿敵である悪の帝王。強力な武器を備えたアクションフィギュアで、実はバズの父親という衝撃の秘密を明かす。 | 佐々木梅治 |
| バービー | アルのトイ・バーンにいるファッションドール。ツアーガイドとして、ウッディを探すミスター・ポテトヘッドたちを車に乗せ、店内を案内する。 | 高橋理恵子 |
映画【トイ・ストーリー2】のあらすじ(ネタバレなし)
アンディのお気に入りのおもちゃとして、楽しい毎日を過ごしていたウッディたち。
ある日、アンディがカウボーイキャンプへ出かけることになり、ウッディは部屋に残されることに。
そんな中、思いがけない出来事によってウッディはおもちゃコレクターのアルに連れ去られてしまいます。
一方、ウッディが連れ去られたことに気づいたバズたちは、ウッディを救い出すためにアルの行方を追いかけることに。
たどり着いた先でウッディが出会ったのは、かつてテレビ番組で活躍していた仲間たち。
そして、自分自身にまつわる意外な過去を知ることになります。
果たしてウッディは、無事にアンディのもとへ帰ることができるのでしょうか?
新たな仲間との出会いや、ウッディの知られざる過去が描かれる【トイ・ストーリー2】。
前作に続き、おもちゃたちの友情と冒険が楽しめる作品です。
【トイ・ストーリー2】アルとプロスペクター 異なる悪役のかたち
【トイ・ストーリー2】では、ウッディをめぐってアルとプロスペクターという2人のヴィランが登場します。
しかし、同じ敵役でも、その行動の理由や抱えている事情は大きく異なります。
今回はアルとプロスペクター、それぞれの人物像や行動の背景を掘り下げてみたいと思います。
ネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください!
ウッディを盗んだアル・マクウィギン
アルは、おもちゃ専門店「アルのトイ・バーン」を経営するおもちゃコレクター。
「ウッディのラウンドアップ」のおもちゃを集めていて、ヤードセールでウッディを見つけると大喜び!
ところが、アンディのママから「売り物じゃない」と断られてしまいます。
すると、アルが酷い行動に…
ウッディが売り物ではないとわかっているのに、アンディのママの目を盗んで勝手に持ち去ってしまうんです。
いやいや、人の家のおもちゃを勝手に持っていっちゃダメでしょ!
これは完全にアウト!
さらに、ウッディを手に入れた後は高値で売るために買い手と価格交渉。
お金を出してくれる相手にはペコペコと愛想よく振る舞う姿も、なかなかのものです。
欲しい物のためなら人の物でも平気で盗み、お金のためなら態度まで変えてしまう。
うーん、なかなかの悪役っぷりです。
私の中では、文句なしのヴィランです。
プロスペクターが抱えていた孤独と嫉妬
プロスペクターは、長年おもちゃ屋の箱の中で売れ残っていたおもちゃ。
誰かに選ばれることもなく、ずっと箱の中で過ごしてきました。
もちろん、持ち主に遊んでもらったこともありません。
そんなプロスペクターからすると、アンディに大切にされているウッディは羨ましい存在だったのかもしれません。
それはジェシーも同じ。
ジェシーはエミリーに捨てられてしまったけれど、一緒に遊んでもらった楽しい思い出があります。
ところが、プロスペクターにはそんな思い出すらないんですよね。
誰かに遊んでもらう喜びを知らないまま過ごしてきたなんて……。
そう考えると、なんだか切なくなってしまいます。
でも、そんな彼が本性を見せるのは、ウッディがアンディのもとへ帰ろうとしたとき。
それまで仲間のように振る舞っていたプロスペクターが、突然態度を一変!
ウッディを博物館へ連れて行くため、帰ろうとする彼を無理やり引き止めようとするんです。
えっ、あんなに仲良くしていたのに!?
って感じですよ。
実は、プロスペクターにとってウッディは、ただ一緒に博物館へ行く仲間ではありません。
博物館に展示されるためには、ウッディの存在が必要不可欠。
ウッディがいなければ、段ボール箱の中に再び戻ってしまうんです。
自分の夢も、自分が価値あるおもちゃとして認められる機会も失われてしまいます。
せっかく手に入れたチャンスを、絶対に手放したくなかったのでしょう。
でも、それはウッディの気持ちを無視していい理由にはなりません。
自分の存在価値を守るために、ウッディの自由を奪おうとする。
そこには、羨望や嫉妬、そして自分の望みを叶えることへの強い執着が見えてきます。
かわいそうな境遇には同情してしまうけれど、ウッディにしたことはやっぱり許せませんよね。
ここに彼のヴィランとしての一面が表れていると思います。
プロスペクターに訪れた新しい未来
ウッディを無理やり博物館へ連れて行こうとしたプロスペクター。
最後はバズたちに捕まり、なんと女の子のリュックに入れられてしまいます。
その女の子は、どうやらおもちゃにメイクをするのが好きな様子。
すでに顔に落書きされたバービー人形を連れていて、プロスペクターを見るなり「お化粧してあげなくちゃ!」と大喜び!
これは大変なことになりそうな予感…
映画では、その後のプロスペクターがどうなったのかまでは描かれていません。
でも、私はこの先、彼にも幸せな未来が待っているんじゃないかなと思っています。
長い間、誰にも選ばれず、箱の中で過ごしてきたプロスペクター。
今度こそ、誰かに遊んでもらえるチャンスがやってきたんです。
もしかしたら、これまで知らなかった「おもちゃとして遊んでもらう喜び」を、ようやく知ることになるのかもしれません。
博物館に飾られることだけが、おもちゃの幸せじゃない。
そう考えると、プロスペクターにも新しい居場所ができたのは、なんだかうれしい結末ですよね。
映画【トイ・ストーリー2】を観た感想・レビュー
今回は【トイ・ストーリー2】に登場する2人のヴィラン、アルとプロスペクターについて紹介しました。
ウッディを盗み出し、お金のために利用しようとしたアル。
そして、長年誰にも選ばれなかった孤独や嫉妬から、ウッディを自分の計画に巻き込もうとしたプロスペクター。
同じヴィランでも、その背景や行動の理由はまったく違います。
アルは文句なしの悪役ですが、プロスペクターには少し同情してしまう部分もあります。
ただ、どんな事情があっても、相手の気持ちを無視して自分の望みを押し通していいわけではありません。
そう考えると、やっぱりプロスペクターも立派なヴィランなんですよね。
とはいえ、最後には新しい居場所を見つけたプロスペクター。
これからはおもちゃとしての幸せを存分に味わってほしいなと思います。
【トイ・ストーリー2】は、そんな敵役たちの背景にも目を向けると、また違った面白さが見えてくる作品でした。
次に観るときは、ぜひアルとプロスペクターにも注目してみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

