【トイストーリー3】ロッツォはかわいそう?悲しい過去と悪者になった理由/ヴィランズ好きが語るネタバレあり感想・考察・作品情報・あらすじまとめ

今回紹介するのは、【トイ・ストーリー3】。

シリーズ3作目となる本作では、成長したアンディとの別れが近づく中、ウッディ達に新たな試練が訪れます。

 

新しい居場所としてたどり着いたのは、子どもがたくさんいるサニーサイド保育園。

一見、おもちゃにとって夢のような場所ですが、そこにはちょっと厄介なヴィランが待ち受けていました。

 

今回注目するのは、サニーサイドを支配するクマのぬいぐるみ、ロッツォ。

かわいらしい見た目とは裏腹に、なかなか複雑な過去を持つヴィランです。

 

ロッツォはなぜ、あんな性格になってしまったのか?

 

その過去を振り返りながら、ロッツォというキャラクターについて考えていきたいと思います。

 

記事の前半では、作品情報や登場キャラクターの紹介、ネタバレなしのあらすじを掲載しています。

後半では、物語の展開や結末にも触れながら、ネタバレありの見どころや感想を詳しく紹介していきます。

映画【トイ・ストーリー3】の作品情報

はじめに、映画【トイ・ストーリー3】の映画情報・キャラクターについてまとめました。

作品情報

上映年月や監督などの情報は下記になります。

映画公開日アメリカ:2010年6月18日
日本:2000年7月10日
監督リー・アンクリッチ
制作ダーラ・K・アンダーソン
制作総指揮ジョン・ラセター
脚本マイケル・アーント
原案ジョン・ラセター、アンドリュー・スタントン、リー・アンクリッチ
音楽ランディ・ニューマン
制作会社ピクサー・アニメーション・スタジオ
製作年2010年

登場キャラクター

登場キャラクター名とキャラクター紹介、日本語吹替版声優は下記の通りです。

キャラクター名キャラクター紹介日本語声優
ウッディ(ウッディ・プライド)アンディのお気に入りのおもちゃで、おもちゃ達のリーダー的存在。仲間思いで、アンディのもとへ帰ることを何よりも大切にしている保安官のカウボーイ人形。唐沢寿明
バズ・ライトイヤー最新型のアクションフィギュア。ウッディとともに仲間達をまとめる頼もしい存在。今作では、いつもとは少し違う姿を見せることに。所ジョージ
ジェシー「ウッディのラウンドアップ」に登場する元気いっぱいのカウガール人形。明るく行動的で、仲間達を大切にしている。日下由美
ブルズアイ「ウッディのラウンドアップ」に登場するウッディの愛馬。言葉は話さないが、人懐っこく仲間思い。原語版音声
アンディウッディ達の持ち主。17歳に成長し、大学進学を控えている。おもちゃ達との思い出を大切にしている。小野賢章(青年期)、石坂彪流(幼少期)
ミスター・ポテトヘッドジャガイモの形をしたおもちゃ。目や耳、口などのパーツを自由に取り外せる。妻のミセス・ポテトヘッドといつも一緒。辻萬長
ミセス・ポテトヘッドミスター・ポテトヘッドの妻。夫と同じく、パーツを自由に付け替えられるジャガイモ型のおもちゃ。松金よね子
スリンキー・ドッグダックスフンドの形をしたおもちゃ。胴体部分がバネになっており、ウッディとは長い付き合いの仲間。永井一郎
レックスティラノサウルスのプラスチック製のおもちゃ。臆病で優しい性格だが、いざというときには仲間のために頑張る。三ツ矢雄二
ハムブタの形をした貯金箱のおもちゃ。おしゃべりで、少し自信家な一面もある。大塚周夫
エイリアン(リトル・グリーン・メン)ピザ・プラネットのクレーンゲームの景品。三つ目のエイリアンのおもちゃで、ミスター・ポテトヘッド夫妻の養子となり、3人の子どもとして暮らしている。多田野曜平ほか
グリーン・アーミーメン緑色の兵隊のおもちゃ。処分されることを恐れ、仲間達とともにアンディの部屋から脱出しようとする。軍曹の指揮のもと、規律正しく行動する。谷口節ほか
ロッツォ・ハグベアイチゴの香りがするピンク色のクマのぬいぐるみ。サニーサイド保育園を取り仕切るリーダー的存在で、ほかのおもちゃ達を支配している。勝部演之
ケンおしゃれが大好きなファッションドール。サニーサイド保育園でバービーと出会い、すっかり意気投合する。東地宏樹
バービーアンディの妹・モリーが持っていたファッションドール。サニーサイド保育園でケンと出会い、恋に落ちる。高橋理恵子
ビッグ・ベビー赤ちゃんの姿をした大きなおもちゃ。片目が壊れている。ロッツォのそばにいることが多く、彼の指示に従っている。末原一乃
チャックルズピエロの姿をしたぬいぐるみ。かつてロッツォやビッグ・ベビーと一緒に暮らしていた過去を持つ。小林尚臣
ボニーサニーサイド保育園に通う女の子。おもちゃ達を大切にしており、豊かな想像力で遊ぶことが大好き。諸星すみれ
ミスター・プリックルパンツハリネズミの姿をしたおもちゃ。ドイツの俳優になりきることが好きで、少し気取った性格。落合弘治
ドーリーボニーのお気に入りのおもちゃのひとつ。青い髪と紫色の服が特徴的な布製の人形。田中敦子
トリクシートリケラトプスの形をしたおもちゃ。恐竜好きで、パソコンにも詳しい。ボニーのお気に入りのおもちゃのひとつ。許綾香
バターカップ白いユニコーンのぬいぐるみ。金色の角とたてがみが特徴で、ボニーのおもちゃの仲間。ふくまつ進紗
ストレッチ紫色のタコのぬいぐるみ。8本の長い足が特徴で、ロッツォの仲間としてサニーサイドにいる。片岡富枝
チャンク大きな岩のような体をしたおもちゃ。顔のパーツを変えることで、表情を変えられる。石井隆夫
スパークスロボットのような姿をしたおもちゃ。車輪で移動し、ロッツォの仲間として行動する。桜井敏治
トゥイッチバッタのような姿をしたおもちゃ。緑色の体と大きな羽が特徴で、ロッツォの仲間。我孫子令
チャターフォン電話のおもちゃ。サニーサイド保育園に長くいるため、保育園の事情に詳しい。山路和弘
ブックワーム本の形をしたおもちゃ。サニーサイド保育園のおもちゃ達が利用する図書室にいる。多田野曜平

映画【トイ・ストーリー3】のあらすじ(ネタバレなし)

おもちゃ達の持ち主であるアンディも、いつの間にか大きく成長し、大学へ進学する年齢に。

長年アンディと一緒に過ごしてきたウッディ達にも、いよいよ新しい居場所を考えなければならない時がやってきます。

 

そんな中、ちょっとした手違いから、ウッディ達はサニーサイド保育園に寄付されることに。

そこは、子ども達が次々とやってくるため、おもちゃにとってはいつまでも遊んでもらえる夢のような場所に見えました。

 

ところが保育園には裏の顔があったのです。

 

保育園を取り仕切っているのは、ピンク色のクマのぬいぐるみ・ロッツォ。

いちごの香りがする一見かわいらしいロッツォですが、実はサニーサイドの絶対的な支配者。

ほかのおもちゃ達を従わせ、保育園を自分の思い通りに動かしています。

 

そんな中、保育園の環境に疑問を感じたウッディは、バズ達と意見が衝突。

仲間たちと別れ、ひと足先に保育園を離れることになります。

 

しかし、残された仲間のことが気がかりなウッディは、再びサニーサイドへ向かうことに。

果たしてウッディ達は、無事にこの保育園から抜け出し、再びアンディのもとへ帰ることができるのでしょうか。

ロッツォの過去とヴィランになった理由

ここからは映画の結末や重要なシーンに触れながら、ロッツォというキャラクターについて考察していきます。

ネタバレを含みますので、未鑑賞の方はご注意ください!

 


 

サニーサイド保育園を牛耳るロッツォ。

実は最初からこんな性格だったわけじゃありません。

 

ロッツォにも、かつて大切にしてくれる持ち主がいたんです。

 

持ち主はデイジー。

ビッグ・ベビーやチャックルズと一緒に、3人仲良く暮らしていました。

 

ところが、ある日のピクニックで置き去りにされて…。

 

もちろん置き去りにされたのは、わざとじゃない。

ジェシーの時みたいに捨てられたわけじゃない。

うっかりデイジーが忘れてきてしまっただけ。

 

それをロッツォたちも理解していたから、なんとかデイジーの家まで帰ろうと必死だった。

どんなに遠くても、どんなに天気が悪く、ずぶ濡れになっても、大好きなデイジーの家に帰ろうとしていたんです。

 

でも、なんとかデイジーの家まで戻ったものの、そこで見たのは、なんと新しいロッツォを抱きしめているデイジーの姿!

自分の代わりがいるなんて、これはショック…

 

すっかり傷ついてしまったロッツォ。

ここまでは、ロッツォもちょっとかわいそう。

 

でも、問題はここから。

代わりがいたのはロッツォだけ。

それなのに、ビッグベビーを騙して道連れにし、家を去ることにしたんです。

 

そして新しい居場所、サニーサイド保育園を見つけます。

そこで、ロッツォはほかのおもちゃたちを支配するようになってしまう。

 

自分が持ち主に捨てられたと思っているからなのか、ほかのおもちゃが幸せそうにしていることも許せないのか。

とにかく、自分が傷ついたからといって、今度はほかのおもちゃを傷つける側になってしまった。

 

ロッツォの過去を知ると、どうしてあんな性格になってしまったのかは理解できる。

デイジーに裏切られたと思い込み、誰も信じられなくなってしまったロッツォ。

 

そう考えると、ロッツォ自身もまた、ある意味では被害者だったのかもしれません。

サニーサイドを支配するロッツォの本性

サニーサイドでウッディたちを迎え入れたロッツォ。

 

最初の説明でウッディたちには、

「子どもたちが卒園しても次々に新しい子どもたちがやってくるから、おもちゃはずっと遊んでもらえる」

と説明します。

 

でもこの話、ロッツォの過去を考えると、なんだか意味深。

 

自分の代わりがいたことに深く傷ついたロッツォ。

それなのに、今度は子どもにもおもちゃにも代わりがいる、という考え方が当たり前になっているんです。

 

サニーサイドでは、新入りのおもちゃをいもむし組に押し込み、自分のお気に入りだけを優遇。

逆らうおもちゃには手下を使って圧力をかけるなど、ずいぶん酷いことをしています。

 

ただ、これもロッツォの過去を知っていると、少し違って見えてくる。

 

自分の代わりがいた。

その経験から、誰かを信じることができなくなってしまったロッツォ。

 

もう二度と自分が傷つかないように、誰かに見捨てられないように、

自分が一番安心できる場所を作ろうとしていたのかもしれません。

 

もちろん、そのためにほかのおもちゃを傷つけていいわけじゃない。

でも、誰も信じられなくなってしまったロッツォにとって、

サニーサイドを支配することは、自分を守るための方法だったのかもしれないんですよね。

ロッツォは最後まで悪者だった?

ゴミ処理場でシュレッダーに巻き込まれそうになったロッツォ。

この時は、ウッディとバズに助けられています。

 

そして、焼却炉でも再びウッディに助けを求めるロッツォ。

ウッディは再びロッツォに手を差し伸べ、非常ボタンのところに行けるよう手を貸します。

 

ところが、助けてもらったロッツォがとった行動は、ウッディたちを置き去りにすること。

 

そのときのセリフが、

「アンディは助けに来るかな?保安官」

 

これがまた、なんとも意味深なんですよね。

 

かつてデイジーのもとへ帰ろうと、必死に頑張ったロッツォ。

でも、ようやく帰り着いた先には、自分の代わりがいました。

 

そんな過去があるからこそ、アンディのもとへ帰ろうと必死になっているウッディたちを見て、

昔の自分と重ね合わせてしまったのかもしれません。

 

『そんなに頑張って帰っても、君にも代わりがいるんだよ』

 

そんな思いを、あのセリフに込めていたようにも感じます。

 

ロッツォにとって、おもちゃに代わりがいるという考えは、ずっと消えなかったのでしょう。

ウッディたちは何度もロッツォを助けようとした。

それでも、ロッツォは最後まで誰かを信じることができなかった。

 

そう考えると、ロッツォはただの悪者というより、過去の傷にとらわれたまま、

最後までそこから抜け出せなかったかわいそうなおもちゃなのかもしれません。

映画【トイ・ストーリー3】を観た感想・レビュー

今回は、【トイ・ストーリー3】について紹介しました。

 

ロッツォは、サニーサイドでほかのおもちゃを支配し、最後にはウッディ達を裏切りました。

やっていることだけを見れば、間違いなく悪者です。

 

でも、その裏側にはデイジーとの悲しい過去がありました。

 

大切にしていた持ち主に代わりがいたという経験から、誰かを信じることができなくなってしまったロッツォ。

本当は誰かに大切にされたかったのかもしれないし、もう一度誰かを信じることができたら、違う未来もあったのかもしれません。

 

そう考えると、ロッツォはただの悪者ではなく、最後まで過去の傷にとらわれてしまった、かわいそうなおもちゃだったのかなと思います。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。