【オオカミは笑う】は、シリー・シンフォニーの短編作品の1つです。
ファイファー、フィドラー、プラクティカルが出演する【三匹の子ぶた】の続編として制作された本作は、
【赤ずきんちゃん】に続き、オオカミのビッグ・バッド・ウルフと三男プラクティカルとの戦いがコミカルに繰り広げられます。
今回は、三匹の子ぶたシリーズ3作目【オオカミは笑う】の作品情報やキャラクター紹介、ネタバレありの感想・考察をお伝えしていきます。
記事前半は、作品情報やキャラクター紹介、ネタバレなしのストーリーを紹介します。
そして記事後半では、ヴィランズ好きな筆者がネタバレありの感想・考察をお伝えしていきます。
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オオカミは笑う 作品情報・キャラクター紹介
作品情報
| 制作 | ウォルト・ディズニー |
| 公開日 | アメリカ:1936年4月18日 |
| 監督 | デイヴィッド・ハンド |
| 脚本 | ジョー・グラント、ボブ・クワハラ(ロバート・クワバラ)、ウィリアム・コットレル |
| 音楽 | フランク・チャーチル |
登場キャラクター
| キャラクター名 | キャラクター紹介 | 日本語声優 |
| ファイファー・ピッグ | 三匹の子ぶたの長男。前作では藁の家を作った。笛を吹くのが趣味。 | 中谷佐知子 |
| フィドラー・ピッグ | 三匹の子ぶたの次男。前作では木の家を作った。バイオリンを弾くのが趣味。 | 井上美哉子 |
| プラクティカル・ピッグ | 三匹の子ぶたの三男で一番のしっかり者。レンガの家を作った。ピアノを弾くのが趣味。本作ではオオカミ対策の大掛かりな装置を製作している。 | 伊藤友美 |
| ビッグ・バッド・ウルフ | 三匹の子ぶたを狙うオオカミ。桁外れの肺活量の持ち主であり、変装が得意。 | 中博史 |
| ウルフの子供達(3つ子) | ビッグ・バッド・ウルフの子供達。3つ子でいたずら好き。 | 氷上恭子 |
ストーリー(ネタバレなし)
三匹の子ぶた兄弟の2人の兄、ファイファーとフィドラーは相変わらず遊んでばかり。
一生懸命にオオカミ対策をする末っ子プラクティカルを、馬鹿にしています。
オオカミが現れたら鳴らすオオカミ警報を、オオカミがいないのに鳴らして、三男をからかっていたら
ある時本当に2人の兄達の前にビッグ・バッド・ウルフが現れて…。
今度は三匹の息子オオカミ達と共に、子ぶたを食べようと企みます。
プラクティカルはどうやって2人の兄達を助けるのでしょうか?
前作に引き続き、プラクティカルの賢さが際立つ、コミカルなストーリーです。
オオカミは笑う ネタバレ&考察
ここからは【オオカミは笑う】のストーリーをネタバレありで紹介していきます。
悪役に肩入れしがちなため、読む際はどうぞご注意ください。
イソップ童話【オオカミ少年】をディズニー流にアレンジ
イソップ童話【オオカミ少年】はご存知ですか?
羊飼いの少年が、「オオカミが来たぞー」と何度も嘘をついて村の人たちを騙し、最終的には誰も信じてくれなくなる話です。
本記事の【オオカミは笑う】は、このイソップ童話【オオカミ少年】の要素を取り入れたストーリーになっています。
イソップ童話では少年が大声で叫んで走り回るんですけど、本作では角笛のようなものに置き換えられているんです。
この角笛、丘の上に設置されているんですが、「WOLF ALARM(オオカミ警報)」って看板が付いています。
作中に明確な描写はありませんが、おそらくしっかり者のプラクティカルが設置したと思われます。
で、これを2人の兄達が悪ふざけに使うんです。
オオカミが現れていないのに、吹いてしまうんですよ。
そしてその警報を聞いたプラクティカルが大慌てで準備して、ファイファー、フィドラーの元に向かいます。
本当に可哀想なプラクティカル。
本当のヴィランズは2人の兄達なんじゃないかって思いますよ。
何にもしないくせにふざけてばかりで、挙句に必死な姿を嘲笑う。
性格悪すぎ。
そりゃね、プラクティカルあんな怒った顔になっちゃいますって。
兄達を助けようと走ってきたのに木にぶつかり、そこからりんごが大量に落ちてきます。
最後には腐ったりんごがグシャってなってプラクティカルの顔に引っ掛かります。
これは、1作目の【三匹の子ぶた】でビッグ・バッド・ウルフが同じ目に遭ってました。
今回はプラクティカルがりんごの下敷きに。
ディズニーによくあるギャグの踏襲ですね!
この様子を見て、兄達はまた笑います。
まったくこの兄達のクズっぷりは1作目から変わりません。
私、ヴィランズ好きなんですけど、プラクティカルにだけは心底同情します。
ビッグ・バッド・ウルフの英才教育
3作目にしてビッグ・バッド・ウルフの子供達が登場します。
しかも三匹の子ぶたと同じ、3つ子の兄弟です。
それぞれに名前は付けられていませんが、父親の血を色濃く受け継いだ、見た目も性格もそっくりな子供達。
ウルフのミニチュアみたいで、とってもかわいいんです!
ウルフ親子の家の玄関横にはポストが人数分あり、一番大きいのが「B.B.WOLF(父親ウルフ)」
その横に「1」「2」「3」と番号のついた小さいポストが。
そして玄関の反対側には、4人分のスボンが仲良く並んで干してあります。
これがまたなんとも可愛い!!
同じ色で両膝に四角いパッチが縫い付けられているんですけど、
親子でお揃いなんて、なんて愛くるしいんでしょう。
ディズニーランドのどこかに、ウルフ親子の家を作ってほしいですよ!
雰囲気的にはクリッターカントリーかな。
できればパレードとかに、親子出演でもしてくれたら最高なんですが。
で、話が逸れましたが、ウルフが子供達に英才教育してるんです。
子ぶたの魅力を存分に子供達に教えているんですよ。
しかも歌いながら。
部屋の壁には、豚の全身の部位を説明するポスターや、
豚の加工物の紹介ポスターが貼ってあります。
そのポスターにはもちろん三匹の子ぶたのイラストもバッチリ描かれています。
ターゲットはあの三匹の子ぶたオンリーなんでしょうね。
「ここはシチューで美味いかな?」とナイフでポスターの絵を指しながら楽しそうに歌っています。
三匹の子供達、ちゃんとウルフの嗜好を受け継いでいるようです。
そして、イタズラっぽさは親の上を行く勢い。
おもむろにパチンコ(Y字の木にゴムを付けてボールを飛ばす道具)を取り出して、父親に向けて発射。
しっかりウルフに命中させて大喜びです。
怒ったウルフ父ちゃん「こら!よさないと、耳を吹き飛ばすぞ!」と怒鳴りますが、
三兄弟はちっとも怯まず、それどころか大笑いして三匹の子ぶたのように「オオカミなんか怖くない」を歌い出します。
ウルフの英才教育を受けた三兄弟は、親の威厳などどこ吹く風って感じ。
怖いもの知らずのいたずらっ子に成長しているようです。
成長した姿をいつかどこかで拝みたい…。
ビッグ・バッド・ウルフがボー・ピープに変装
変装が得意なビッグ・バッド・ウルフ、今回はボー・ピープに変装します。
ボー・ピープと聞くと、トイストーリーを連想してしまうのですが、
調べたところイギリスの伝承童謡『Little Bo-Peep』が元ネタのようです。
羊飼いの女の子の歌で、羊を見失ってしまったという歌い出しの童謡になります。
この童謡と同じく、羊を見失ってしまったという設定で
ビッグ・バッド・ウルフが羊飼いの女の子に変装します。
意外と可愛くて、今までで一番上手に変装しているんじゃないかって思います。
ファイファーとフィドラーもまんまと騙されて、一緒に羊を探し始めるんです。
騙されちゃうの、ちょっぴりわかる気がします。
可愛いんですもん!
ファイファーとフィドラーが赤面した理由とは?
ボー・ピープの羊役は、ウルフの子供達が演じます。
ちゃんと羊の毛皮をかぶって、ぴょんぴょん可愛らしく飛び回って、とってもかわいい!
そして賢いことに、自分たちの家に二匹の子ぶたを誘導します。
羊を捕まえることに夢中な二匹の子ぶた達は、ウルフの家だと気づかずに吸い込まれるように入っていきます。
最後尾にいたウルフ父ちゃんも家に到着し、玄関のドアを閉めて鍵をかけました。
そして、二匹の子ぶたの目の前で家の鍵を飲み込んでしまうんです。
その様子を見た二匹の子ぶたは、思わず赤面。
「ボー・ピープったら〜」と言って照れた様子を見せるんです。
怖がって逃げるでもなく、顔を真っ赤にしてちょっぴり甘い声で。
子供向けの短編作品なんでしょうけど、ちょっぴり大人な含みを持たせたこちらのシーン。
二匹の子ぶたは、いったい何を想像したのやら….。
ウルフの大胆すぎる行動、なかなかの攻めっぷりです。
プラクティカルの大掛かりな装置
ストーリーの冒頭、プラクティカルが製作中の装置の設計図が出てきます。
そこには「オオカミをおとなしくさせる機械」というタイトルがついていて、
なにやら複雑な大掛かりな装置の細かい仕様が書かれています。
最初に「オオカミ警報」で二匹の兄達に騙された時にはまだ完成していなかったようで、
警報がなると急いで装置の材料などを投げ出し、慌てて銃を手に向かうんですけど、
物語の終盤ではどうやら完成したようで、この装置が大活躍します。
ウルフの家でファイファーとフィドラーが野菜と共に盛り付けられ、今まさに火にかけられそうになった時
トマト売りに変装したプラクティカルが登場。
まんまと騙されたウルフは、激怒してプラクティカルを追いますが、そこはもう装置の中。
プラクティカルが用意した装置によって、ウルフが徹底的にやりこめられます。
一作目の【三匹の子ぶた】から、プラクティカルには何度もやられっぱなしのウルフ。
今回も、またしても返り討ちに。
どうやってもプラクティカルには敵わない様子。
ヴィランズ好きとしてはウルフを応援したくなるし、子オオカミ達の逆襲撃も期待したくなる。
いつかウルフを勝たせてあげてほしいところなのだが…。
オオカミは笑う まとめ
今回は、シリー・シンフォニーシリーズのディズニー短編【オオカミは笑う】を解説しました。
イソップ童話【オオカミ少年】の要素を見事に融合して、楽しい作品を作り上げたディズニーは本当に素晴らしいです!
そして今回はヴィランのビッグ・バッド・ウルフだけじゃなく、その子供達も登場。
プラクティカルとの対決は、今回もこてんぱんにやられて終わりますが、ウルフ親子の魅力溢れる作品でした。
本記事が作品鑑賞の参考になりましたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


